◆プロボクシング ▽51・5キロ契約8回戦 〇谷口将隆(3回TKO)コンドル稲葉●(20日、東京・後楽園ホール)

 元WBO世界ミニマム級王者の谷口将隆(31)=ワタナベ=が、コンドル稲葉(30)=ピューマ渡久地=を3回30秒TKOで下し、昨年12月のIBF世界ライトフライ級2位決定戦&東洋太平洋同級タイトルマッチでタノンサック・シムシー(タイ)に敗れて以来5か月ぶりの再起戦を勝利で飾った。

 衝撃のワンパンチKOだった。

3回、左オーバーハンドのカウンター一閃(いっせん)。稲葉が前のめりに倒れ込むのを見たレフェリーは、ノーカウントで試合をストップした。KOパンチは、WBC世界バンタム級王者の中谷潤人(M・T)のパンチを参考にしたという谷口は「終わらせたパンチは良かったが、1、2ラウンドは足が動いていなかったり、相手につきあっちゃった部分もあったので、その部分を修正したい」と笑顔で振り返った。

 昨年12月の敗戦後は、控室で「やめます」と引退も口にした。しかし、伊藤雅雪プロモーターにも、小口忠寛トレーナーらから「もう一度頑張ろう」と励まされて再起を決意。「何とか再スタートラインに立てた。戻って来たからには、2階級制覇を成し遂げたい」とミニマム級に続き、ライトフライ級での2階級制覇を誓った。

 戦績は谷口が20勝(14KO)5敗、稲葉が9勝(5KO)7敗2分け。

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