テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜・午前8時)は21日、「コメは買ったことがない」などと発言した江藤拓農相が辞任を表明したことを速報した。

 番組では8時6分過ぎから17分過ぎまでおよそ11分間にわたり首相官邸から生中継した。

江藤氏は記者団に「ただいま石破内閣総理大臣に辞表を提出してまいりました」と述べ「私としてはですね、今、国民の皆さま方がコメの高騰に大変、ご苦労されている。そういった中で所管の大臣としてきわめて不適切な発言をしてしまった。このことは改めて国民の皆さま方に心からお詫びを申し上げたいと思います。このことを受けて私自身、今後、まさにコメの価格、正念場を迎えますが今後、私が引き続きこのことですね、トップを務めることが適切であるか?と言えば、私自身、私では、いけないのではないかという判断を自分自身でいたしました」と述べた。

 さらに辞意を固めたタイミングを聞かれ「正直申しますともう早い段階から考えておりました。しかし、前回、こちらに伺った時にですね、総理から『引き続きがんばりなさい』と厳しく叱責されながらも激励をされたので、それならがんばろうという気持ちになりましたが昨日の委員会でも様々なご指摘をいただきました。そんな中でですね、自分の身は自分で律するべきだ、ということをあなたはかつて言ったことがありますね、というような指摘もありました。確かにその通りだ、というふうに思います。そして、これから何としても米価を下げなければなりません。それには国民のみなさま方の信頼が欠かせません。その信頼を私が損なってしまったということであれば、ここは私が一線から身を引くことが国民にとってもいいことだ、と判断いたしました」と述べた。

 続いて「この約7か月間の間、まぁ自己評価するわけではありませんが懸命に働きました。

そしてそれよりもですね、農林水産省の諸君はかつて経験したことのない市場との戦い、備蓄米の放出というですね、そういった困難な事態に私とまさにチームとなって戦ってくれました。役所の諸君には心からお礼を言いたいと思います」と述べ「そしてもうひとつだけ言わせていただくと、前回の選挙は非常に厳しい選挙でした。それにもかかわらず8回目の当選を果たさせていただき、そして再入閣した折には、まさに我がことのようにみなさん喜んで、立派なお祝いもしてくださいました。そういった方々は大変がっかりしておられます。そういった私を応援し信じてくださった方々に対してもですね、この機会にお詫びを申し上げたいと思います」と述べた。

 その後、江藤氏は、自民党の宮崎県連会長を退任する意向などを述べた。会見は続いていたが番組では生中継は8時17分過ぎで止めた。スタジオでこの会見にコメンテーターを務める元テレビ朝日社員の玉川徹氏は「聞くべきところが何もなかったですね。聞いただけ無駄な感じがしました」と断じた。さらに「質問の方も何で昨日まではずっと続けるって言ってたのが急に辞めるに変わったのかっていうのが、何がきっかけで何が原因なのか聞いてないからそこもわかんなかったし、ただ言い訳聞かされた感じなんで」と指摘していた。

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