サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」の一部メンバーは21日、千葉市内で自主トレを行った。この日はDF熊谷紗希(34)=ロンドン・シティー、DF千葉玲海菜(26)=フランクフルト=、MF植木理子(25)=ウェストハム=、MF長野風花(26)=リバプール=が参加。
千葉はFWやMFなど主に攻撃的な位置での出場がメインだが、前日に行われたメンバー発表会見で千葉はDFとして登録された。ニルス・ニールセン監督は千葉のサイドバック(SB)での起用を試す方針を明言。他にも、ブライトンの清家貴子(28)、2024~25年シーズンのWEリーグMVPで、ウィングでの出場が主な日テレ東京Vの山本柚月(22)もSBでの起用を示唆した。
なでしこのSBの主力として期待されていたDF清水梨紗(28)=マンチェスターC=やDF遠藤純(24)=エンジェルシティー=が大きなケガに見舞われたこともあり、現在SBの層が課題に。指揮官が「足りないポジションはSB」と言えば、佐々木則夫女子委員長も「(SBの)層を厚くしたいというニルスさんの要望があった」と明かすなど、今回の活動でその問題の対処に挑む。
千葉はシービリーブス杯の際にニールセン監督との面談でSBでの起用の可能性も言われていたというが、「DF登録は衝撃」と驚いた様子。周囲の人間も驚いたようで、遠藤や他の人から「いつからDFになったの?」という連絡も多く来たという。
しかし、「特に自分はこだわりがないというか。高校時代もボランチだったり、大学から初めてフォワードやったり、色々なポジションを経験しているので。サッカーが楽しければいいかなと思います」と、意欲的な姿勢を見せる。