サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」の一部メンバーは21日、千葉市内で国際親善試合・ブラジル女子代表戦(日本時間31日、6月3日)へ向けた自主トレを行った。この日はDF熊谷紗希(34)=ロンドン・シティー、DF千葉玲海菜(26)=フランクフルト=、MF植木理子(25)=ウェストハム=、MF長野風花(26)=リバプール=が参加。
日テレ東京Vの下部組織出身の植木は、23年9月に海外挑戦するまで同クラブに所属。22~23年シーズンは19試合で14得点を記録し、得点王を受賞した。17日には最終節千葉戦(3〇0)を現地で観戦し、古巣のWEリーグ初優勝を見届けたといい「かつさん(村松智子)とか、いわしさん(岩清水梓)とは一緒にずっとやってきていますし、彼女たちのチームを引っ張る力は間近で感じてきた。そこに若い能力のある選手が集まって、本当に良いサッカーをしていた。独走した優勝では無かったですけど、それでも優勝したのはベレーザの強さ。現地で見られて良かった」と古巣の晴れ舞台を祝った。
今回はMF登録だが、本職はフォワード。そのポジション柄、自身が活躍しなかった試合での勝利などには複雑な感情を抱くことが多かったというが、「どこに行ってもベレーザで育ったのは変わらない。そういう意味では、初めて他人の優勝がうれしかった」。日テレ東京Vは現代表のMF長谷川唯らを筆頭に数々の代表選手を輩出する名門だが、21年のWEリーグ創設以降は3年連続で3位にとどまった。