FC東京が元日本代表DF室屋成(せい、31)=ドイツ2部・ハノーバー=を完全移籍で獲得することが21日、決定的になった。2016年から20年8月までFC東京で通算108試合出場(2得点)と活躍し、約5年ぶりに古巣復帰が実現しそうだ。
ドイツで5シーズンにわたりプレーした室屋は、右サイドバックを主戦場とし、豊富な運動量と正確なクロス、スピードが持ち味で攻守に存在感を示す。22年カタールW杯最終予選の21年11月まで、第1次森保ジャパンにも招集されていた。19日には今季限りでのハノーバー退団が発表されており、関係者によると、本人がFC東京への復帰を強く望んでいたという。
J1で現在リーグ16位と今後の巻き返しを狙うFC東京にとっても、室屋が持つドイツで通算142試合出場(5得点)の豊富な経験は、大きな武器となる。早ければ、6月1~10日に設置されている特別登録期間に向け、登録の完了を目指すという。
◆室屋 成(むろや・せい)1994年4月5日、大阪府生まれ。31歳。ゼッセル熊取FCでサッカーを始め、小学6年まではMF南野拓実(モナコ)とチームメート。青森山田高から明大に進み、2011年U―17W杯で8強。4年時はサッカー部を退部し、FC東京でプレー。16年リオ五輪代表。17年12月にA代表初招集。