◆ルヴァン杯 1次ラウンド3回戦 福岡2―1富山 (21日・富山県総合運動公園陸上競技場)

 J2カターレ富山は、1―2でJ1アビスパ福岡に敗れ、1次ラウンド突破は果たせなかった。シュート数は福岡の4本に対し、富山は7本を記録。

1点を追う終盤は、何度もチャンスを作ったが、ネットを揺らすことは出来なかった。ボール支配率もほぼ同じで、CK4本も同数。小田切道治監督は「ボールもある程度、支配できて、得点を取れるチャンスがあった。でも、2点取れないのが今の現状。福岡の選手はボール際の部分、ぎりぎりのところで上回っていた」と振り返った。

 今季の公式戦で初出場となったGKコ・ボンジョ(23)とDF竹内豊(22)を含め、リーグ戦で出場機会の少ない5選手をスタメンに起用。しかし、前半11分にGKコがペナルティエリア内でファウルを取られ、PKから失点し、同40分にも追加点を許した。後半はチャンスも増える中、同21分にMF高橋馨希(23)が鮮やかにゴール。3594人が訪れた会場も盛り上がったが、あと1点が遠かった。小田切監督は「竹内は今まで出場機会がなく、彼自身も苦しんでいたが、後半は素晴らしかった。MF浦は今、動けている選手の1人」と評価した。

 選手たちの奮闘に、試合後は大きな声援と拍手が送られた。

「自分たちがロッカーに戻るまで、声援を送ってくれたサポーターには申し訳なかった。惜しいチャンスを作れたのはプラス材料に捉え、次に向かっていきたい」と指揮官は前を向く。(中田 康博)

 

 〇・・・2008~10年まで富山でプレーした福岡の金明輝監督は「試合前は感慨深いものがあり、小田切監督やコーチにも懐かしい思いがあった。県総の雰囲気やサポーターの応援も耳に入りました。これからも一緒に頑張っていければ」と話した。

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