J2藤枝MYFCは21日、アウェー・山口戦(25日)に向け焼津市内で調整した。DF楠本卓海(29)がプロキャリアをスタートした「原点」の地で連敗ストップを誓った。
自然と気持ちが奮い立つ。楠本は18年に東京国際大から山口入りし、4年間で66試合に出場。当時のコーチ陣に日々の練習にひたむきに取り組む姿勢をたたき込まれた。「自分の原点。あそこでお世話になった方たちがいなかったら今の自分はいないし、今でも思い返します」。藤枝入り1年目の今季は徐々に定位置をつかみ2試合連続先発中。感謝の思いはプレーで体現するつもりだ。
4連敗中で16位の藤枝はもちろん、勝ち点1差で18位の山口にとっても落とせない一戦。長いボールが放り込まれることが予想されるだけに「後ろは仕事が多くなる。自分の長所を出したい」と気合十分。タフな守備で12試合ぶりの完封を成し遂げ、負のサイクルに終止符を打つ。(武藤 瑞基)
〇…FW千葉寛汰(21)が清水ユース時代の1年先輩に当たる山口MF成岡輝瑠との対決に闘志を燃やした。