◆報知新聞社後援 男子プロゴルフツアー 今季メジャー初戦 日本プロ選手権 第1日(22日、岐阜・三甲GC谷汲C=7337ヤード、パー72)
20年ぶり9人目の大会連覇を狙う杉浦悠太(フリー)が9バーディー、1ボギーの8アンダー64をマークし好スタートを切り、「びっくりです」と声を弾ませた。スタートの10番で「とんでもないボールが出た」というティーショットを左崖下に曲げボギー発進としたが、11番から4連続バーディーを奪い息を吹き返した。
「パッティングがよかった。難しい長いパー3でも2つバーディーを取れた。ショットが寄ったのもあるけど、それをしっかり決め切れた」と振り返った一日。242ヤードの13番は「完璧だった」という4番アイアンでの第1打をピン奥2メートルへ運び、248ヤードの7番は6メートルをねじ込んだ。
2位だった2週前のアジアツアー、インターナショナルシリーズ・ジャパンで好転のきっかけをつかみ、前週の関西オープンは13位。翌19日は36ホールの全米オープン選手権日本地区最終予選をトップ通過し、出場権を得たばかりだ。疲労は残るが「バーディーをいっぱい取れたので、あまり疲れずに気持ちはどんどん上がってきた。体の疲れをカバーしてくれている」と笑みが漏れた。
はやりのサウナ通いをするわけでもなく、疲労回復へのルーチンはまだ定まっていない。「今みんなに聞いて探しているところ」と思案中だ。ホテルの部屋でのYouTube観賞や、ゲームが息抜き。日大の先輩の「堀川未来夢チャンネル」がお気に入りだと打ち明けた。
2023年にダンロップフェニックスで史上7人目のアマチュア優勝を達成し、プロ転向。昨年のこの大会で完全優勝を飾った。「プロとしての1勝は本当に自分にとって大きかった。自信がついたし、すごくうれしかった」と1年前を振り返る。23歳255日での連覇なら、1966年日本プロの河野光隆の24歳282日を超えるメジャー日本人最年少記録となる。「連覇というよりも、とにかく優勝したいという気持ちの方が強い」と力を込めた。