大相撲の横綱・豊昇龍=立浪=が日本国籍取得の意向を持っていることが22日、関係者の話で分かった。師匠の立浪親方(元小結・旭豊)によると、以前から将来的に指導者になる希望を持っており「思いは前から聞いていて、決まっていたこと」と説明した。
豊昇龍は夏場所後の6月上旬にオフナー・フレルスフ大統領との面会や表彰などのため、モンゴルに帰国予定。その際に手続きを始めるという。立浪親方は「場所中なので。本人もあまり騒いで欲しくないと思う。控えめに」とも話した。
現役引退後、親方として日本相撲協会に残るためには日本国籍が必要となる。外国出身の横綱では米国出身の曙、武蔵丸(現武蔵川親方)、モンゴル出身の白鵬(現宮城野親方)、鶴竜(現音羽山親方)、照ノ富士(現照ノ富士親方)が日本国籍を取得している。
豊昇龍はこの日の取組では関脇・霧島に上手投げで敗れた。連勝が7で止まり、9勝3敗でトップの大関・大の里と3差に後退。26歳の誕生日を飾れず、「今日はなしで」と取材は断り、支度部屋を引き揚げた。