J1清水エスパルスは22日、ホーム・神戸戦(25日)に向け三保で一部非公開調整した。6日の柏戦でJ通算100試合出場を達成し、神戸戦前に祝福セレモニーを受けるMF弓場将輝(23)が鹿児島から来静する祖母に雄姿を見せると誓った。

 いつも以上に気合が入る一戦になる。試合前に行われるセレモニー、花束のプレゼンターをお願いしたのは鹿児島に住む母方の祖母だ。「毎年母の実家に帰っていて、すごく仲がいいんです」。日頃はDAZNでプレーをチェックしてくれている。今春の鹿児島キャンプではJ2磐田戦を観戦予定だったが、雨天のため来場できなかった。今回は自ら市内のホテルを手配して招待しており「役割を全うして、あわよくばゴールも狙いたい」と目の前で活躍を届けるつもりだ。

 対峙(たいじ)する神戸はリーグ連覇中の難敵。中盤にはMF井手口、扇原ら実力者が並ぶ。「強度が高いし、隙を見せたらやられる」。途中出場が濃厚だが、自身の持ち味であるタフな守備で対抗する覚悟はできている。チームは4戦勝ちなしで5月は未勝利。18日のJ2甲府との練習試合でゴールをマークするなど状態を上げているボランチが、祖母から受け取る花束を力に変え、5試合ぶりの白星に貢献する。

(武藤 瑞基)

編集部おすすめ