歌舞伎俳優の中村獅童が24日、大阪・関西万博のEXPOホール・シャインハットで「超歌舞伎 今昔饗宴千本桜 Expo2025 ver.」の開幕を迎えた。

 開幕を前に公開舞台稽古を行った獅童は、見所として口上で「台湾の『官将首』というパフォーマンス集団と、我々超歌舞伎とのコラボレーション」を挙げた。

NTTの国際間「IOWN―APN」を使い、約3000キロ離れた台湾の会場へリアルタイムに双方向伝送。距離を感じさせない息のあったパフォーマンスを見せた。

 また、ペンライトを使った演出や、役者の屋号を自由に呼べるシステムも超歌舞伎ならではの魅力。獅童は「色をそれぞれのキャラクターに合わせて変えていってください。それから、超歌舞伎では役者の屋号を自由に声掛けをしていただくのが大事になります。私は萬屋、初音ミクさんは初音屋、NTTさんは電話屋ということになっております」と説明。ペンライトは、クライマックスで振れば振るほど桜が満開になる幻想的な空間演出にも活用される。

 公演は同所で25日まで。

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