俳優の高橋一生が24日、都内で主演映画「岸辺露伴は動かない 懺悔室(ざんげしつ)」(渡辺一貴監督)の公開記念舞台あいさつに妻で女優の飯豊まりえと夫婦そろって登壇した。
「ジョジョの奇妙な冒険」から生まれた「岸辺露伴」シリーズの映画最新作。
本作のプロモーション活動などで「岸辺露伴が変人だから好きなんです」と言われることが多いという。「『変人だから好き』と言われ、自分のことのようにうれしく思って、誇りに思います。現代社会は分かりやすく合理的なものを求めている。でも、人間は合理的にデザインされたものではなく、間違いながら、修正していくもの。お客さんは整っていない登場人物が織りなす物語を見に来てくれた。それが僕にとって何より幸福なこと」と思いを込めた。
撮影に備えてイタリア語を猛勉強した飯豊は「ボンジョルノ(こんにちは)」「グラッチェ(ありがとう)」などとあいさつ。「イタリア語はかわいらしくて、覚えるのが楽しかった。イタリア語と日本語の掛け合いでは、途中から何を言っているのか分かってきて、言葉を超えてコミュニケーションができた気がする」と声を弾ませた。