元日本代表GKの南雄太さんが24日放送のフジテレビ系「ジャンクSPORTS」(土曜・午後5時)に出演。J1昇格争いの過酷な舞台裏を明かした。

 この日は「勝てば天国!負ければ地獄!J1昇格争い&J2降格の裏話を激白!」。

 J1、J2合わせて4チームでプレーし、JリーグGK最多の666試合出場を誇る南さんはJ1とJ2の勝利ボーナスの違いについて聞かれると「J1だと多分、(1人)5、60万くらい。1試合勝つとってのが平均かな」と口に。「J2だと良くて10万くらい。一番下(J3)だと3万とか、もっと下とか」と率直に明かした。

 さらにJ2・横浜FC時代の2018年、東京VとのJ1参入プレーオフの際、経営陣が1ゴールに100万円のボーナスをかけたことを明かした南さん。

 「クラブも潤うんで、(J1に)上がれば。お客さんも入るし。勝利給が上がったり、ゴールした選手は1点100万円ってなるわけですよ。FWの選手はもう目が福沢諭吉になってました。それしか見てないんですよ。チームが勝つとかより点を取ることばっかり」と、ぶっちゃけると「順位が上のチームは引き分けでも上がれるんですよ。

そういうレギュレーションなんですけど、点を取りたいからボールキープとか一切しない。お金しかないんです、頭の中。考えものだなと思いました」と振り返った。

 「結果はどうなったんですか?」と聞かれると「ロスタイムに失点して、その年、ダメだったんです」とポツリ。「覚えてますけど、FWのヤツがシュート打ったんです。ゴールキックになって、そのゴールキックが飛んできて、クリアしたのがコーナー(キック)になって、コーナーから失点したんです」と振り返ったところでMCの「千鳥」ノブが「ニンジン(目当て)で無闇にシュートを打ったから…」と指摘すると「そうですよ。(FWが)普通にゴリゴリ行って、シュート打ってましたから。後ろから見てたらガッカリですよ。何やってんだ!って」と嘆いた。

 横浜FCはその翌年、「勝利給100万円、1ゴール100万円、無失点100万円」とさらにボーナスの金額を上げ、見事、J1昇格を達成。南さんは「PKがあったんですけど、僕、蹴りたかったっすよ。100万円のPKですよ。

みんな、俺が、俺がってボールの取り合いでしたよ」と振り返っていた。

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