横浜Mの中山昭宏社長が24日、横須賀市内で取材に応じ、親会社の日産自動車の経営状況がクラブに影響しないことを明言した。
日産自動車の人員削減や工場の統合などが報じられており、クラブ経営や補強費などへの影響も懸念されるが、中山社長は「影響はないですね。
22年4月に横浜FMの副社長に就任し、同年12月から社長を歴任して以降、日産自動車の様々な部署に「マリノスの価値」を認識してもらう取り組みを続けてきたという。「(つながりが)1本だったところを何本にもして、深く大きくする活動をして、我々の価値を認めてもらうことをしている。あとは、私は会社(日産自動車)にいたので、日産の中でのトップマネジメントとのコミュニケーションはそれとは別にキープはしてきていた。常にマリノスの価値を彼らに理解して認識してもらうことはやってきた」と説明した。
J創設時の10クラブ「オリジナル10」のメンバーでJ2降格経験がないという名門クラブだが、現在はクラブワースト7連敗・11戦未勝利で最下位と低迷している。価値を高めていくためにも、まずは最大の試練とも言える今シーズンでJ1残留することが絶対条件とも言える。「苦しい状況なのは皆さんご存じだと思いますけど、前回の試合(神戸戦)を含めて、この状況でやらないといけない我々のサッカーをみんなでベクトルを合わせながらやっているところですし、それが前回の試合で少し見て頂けたと思います。目の前の試合に勝つこと以外にも、目指す姿とか、今やらないといけないサッカーを話して進めているところです」と強調した。