俳優で歌手の寺尾聰(78)が24日放送のTBS系「人生最高レストラン」(土曜・午後11時半)に出演。石原裕次郎さんが設立した石原プロモーションを退所した理由を明かした。

 「石原プロで10年間、新人が僕以外にいなかったから。僕が入って10年後に神田(正輝)が入って。舘(ひろし)君は僕が辞めた後(に入った)」と話し始めた寺尾。

 石原プロの“番頭”だった小林正彦専務について「小林専務、(愛称)コマサが『一番言うことを聞かないのはお前だ!』って、しょっちゅう怒られたけど、一番かわいがってくれたわけ」と回顧。裕次郎さんについても「弟のように息子のようにかわいがってくれた」と振り返った。

 MCの加藤浩次に「なんで、そんな石原プロをやめたんですか?」と聞かれると「単純な話、ピストル持って東京中の街を動き回ってるのが、ちょっと疲れたんですね」とポツリ。「石原軍団」の一員としてドラマ「大都会パート3」や「西部警察」の刑事役として人気者となったが、「俳優として、もっと他のことができるんじゃないかって」という思いに至ったという。

 「それじゃ、ちょっと旅に出ますって石原さんに言いに行った。その時、石原さんとコマサがいて」と続けると「石原さんは『お前、旅に行っていろんなことを経験してこい。一回りして戻ってきたら、お前の席、ちゃんと取っといてやるからな』っておっしゃったんだけど、コマサが『世間にお前が辞める事をなんて言う言葉で言おうか?』って言うから『勘当でも何でもいいんじゃないの?』って言ったら『勘当な。勘当にしよう!』って」と、その場のやり取りを明かした。

 「で、コマサが新聞記者に『勘当した』って言ったらさ。

こんなデカい字で『勘当』って(記事が出た)」と笑わせていた。

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