ドナルドダックが6月9日に誕生日を迎える。東京ディズニーランド(TDL、千葉・浦安市)では、ドナルドが主役のスペシャルイベント「ドナルドのクワッキー・ダック!ダック!ダックシティ!」を開催中だが、運営するオリエンタルランド(OLC)は、29日から6月9日まで、「ドナルドのバースデーグリーティングドライブ」を初開催することを発表した。
グリーティングドライブは、ドナルドがバースデー装飾のタウンカーにデイジーダックと一緒に乗り、ゲストにごあいさつする。6月30日まで開催中のパレード「クワッキーセレブレーション★ドナルド・ザ・レジェンド!」とは別物で、そこには出演していない、おじのスクルージ・マクダックとおいのヒューイ、デューイ、ルーイも登場し、ファミリー色の強いグリーティングとなる。
期間中はTDLトゥーンタウンの「ドナルドのボート」に「Happy Birthday to ME!」というバナーと、ファンからのプレゼントが積まれたデコレーションが飾られ、記念グッズやメニューも販売される。
6月9日がドナルドの誕生日というのは、初登場した短編アニメ映画「かしこいメンドリ」が1934年6月9日に米国で公開されたことにちなんでいる。決して91歳ではなくスクリーンデビュー91周年という位置づけだ。OLC広報部では「お祝いは毎年していますし、告知もしています」と話すが、節目だった昨年の90周年は記憶にない。
昨年6月といえば東京ディズニーシー(TDS)の大規模開発ファンタジースプリングス(FS)が6日にグランドオープンし、リゾート(TDR)の話題はそれ一色だった。報道陣の一人として、ドナルドの誕生日には見向きもしなかったことを反省したい。
FSで盛り上がった昨年度(2025年3月期)のOLC決算では、テーマパーク事業の売上高は前期比7・5%増の5521億円で入園者数は5万人増の2756万人。そしてゲスト1人当たりの売上高は過去最高となる1万7833円を記録した。29年にはクルーズ船事業、33年にはTDR50周年など、新たな夢がふくらんでいくが、ドナルドの100周年だけは忘れないでおこう。(酒井 隆之)