宝塚歌劇・花組時代にトップ娘役だった蘭乃はなは真飛聖、蘭寿とむ、明日海りおの相手役を務めた。2014年11月に卒業して約10年になる。
女優として今年、大きな転機になりそう。映画初主演作「TOKYO RED 鉛丹」(秋山純監督、23年)で見せたダイナミックなダンスシーン。「自分のやりたいことはこの辺りにあるのかな」と思い続けていた。10年間の結晶として、11月に得意分野にこだわったダンスコンサート「Precious」(猪熊佐恵子演出、15~16日)を東京・南青山のBAROOMで行う。100席の円形ホールだ。蘭乃自身が初めてプロデュースも手がける。
「一緒に参加してほしい方に趣旨を理解してもらうため、悩みながら企画書を書いたり。
やりたいことは尽きない。舞台にとどまらず「まだ卒業してから時代劇はなくて。和装にも強い関心があるので。ぜひ時代劇に出てみたいんです」。夢でなく近い将来、必ず現実に。攻める姿勢を失わず、走り続ける。(内野 小百美)