7人組ダンス&ボーカルグループのPSYCHIC FEVER(サイキック・フィーバー、PCF)のEP「PSYCHIC FILE 3」が6月18日に発売される。ワーナー・ミュージック移籍第1弾作品で、ボーカルの小波津志(こはつ・こころ、24)は「移籍はグローバルでの活躍を考えたもの」と話した。

「Just Like Dat feat.JP THE WAVY」の世界的なヒットを受けて実現したUSツアーには「改めて楽曲のパワーを感じた。次なるヒットが大事になる」とも。6月からのツアーやATSUSHI(45)と共演した話も聞いた。

 PCFは今年2月にワーナーとグローバル契約した。移籍の決め手は目標としている海外進出だった。

 「今回の移籍は自分たちの夢をもっと加速したいということ。グローバルを視野に活動の幅を広げるためのものだったので、そう悩むこともなく決断しました。『グローバルを目指す』のが明確な方針なので、新盤のレコーディングでは英語を話せる方に入っていただいていて、発音の修正は確実に増えていますね」

 移籍第1弾となる新EPには、リード曲「Reflection」を始め4曲が収録されている。全曲とも英語詞が基本だけに、レコーディングでは苦労もあったようだ。

 「ラップのメンバーは相当苦戦してましたね。一回録(と)ってみて『ここの発音は、もうちょいこうだよね』って、英語指導の先生からアドバイスを受けては録るの繰り返しでしたから。僕は英語の発音よりも技術面で難しかった部分がありました。

例えば日本語だと『タ』の音だと『トァ』っていっても伝わるじゃないですか。僕は一文字一文字を意識して歌っているんで、それを英語にした時に、どうしたらいいか分からなくなって…。英語の先生に教えてもらいつつ、模索しながらの収録になりました」

 2月には全米6都市を回るUSツアーに臨んだが、現地ではTikTokで総再生回数2億超えの「Just Like―」の楽曲パワーを感じたという。

 「ライブには結構いろんな方が来てくれて『こんなにも僕たちのこと知ってくださる』ってびっくりしました。それも『Just Like―』を起点に、PCFの知名度が広がったおかげで、この作品があったからこそUSツアーもできたし、自分たちのターニングポイントになった楽曲だと改めて感じました。この曲がバズった分、今は『次をバズらせないと』という気持ちが強いです」

 6月から全国5都市を回るライブハウスツアーがスタートする。

 「今、絶賛リハーサル中で、新作EPを中心にした内容になります。今までのEPには意味があって、1ではPCFという自分たちを紹介し、2で僕らの夢や熱量を表現しました。で、3ではUSツアーを始め、海外での活動を通して進化した自分たちを見せたかった。ツアータイトルの『EVOLVE』は進化という意味で、皆さんにはUSツアーから進化したステージをお見せしたいです」

 先月、TBS系「THEオファー」の番組企画で、尊敬するEXILEのATSUSHIと共演したが、最高の思い出になったようだ。

 「ステージに上がるまでは実際、足は震えていました。アツシさんが僕の背中に手を添えてくれたり、声をかけてくれたり気を使っていただいて、歌い始めたら震えはなくなりました(笑)。

アツシさんとはハモったり、リハにはなかったアドリブでセッションをしたり。もう最高の時間でした。自分の人生でも共演できると思っていなかった方なので、今でも信じられないです」

 昨年、日テレ系「オクトー~感情捜査官 心野朱梨~Season2」に出演。タイの公安警察官を演じて、俳優業への興味がより湧いてきたようだ。

 「演じるのはアーティストにも似たところがあって、ドラマではいい時間、貴重な時間を体験することができました。撮影では改めて演者さんの切り替えのすごさを目の当たりにしました。共演したタイの俳優のクリット・ウォンラットさんの出番で、ちょっと時間が空いてから泣くシーンがあったんですけど、感情が入っていて完全に役の人になりきってました。アーティスト最優先は変わりませんが、俳優業もやっていきたい。ドラマや映画に出ることで、それきっかけでPCFを見てくれる人も出てくると思う。配信ドラマは海外でバズったりする可能性もあるので、機会があればやっていきたいです。あと楽曲制作もしたいですね」

 ―最後に、素になれる瞬間は。

 「基本、いつも素じゃないですかね。

自然とか空見たり、海を見たりするのが好きで、そういう景色を見ながら酒を飲んだりするのは最高の時間です。あと対戦型のゲームが好きで(半田)龍臣と(渡邉)廉君とよくやっています。廉君も強いんですけど、1番は僕か龍臣になりますね(笑)」

 “世界”を肌で感じているせいか、2年前の取材の時よりも言葉の端々に自信を感じる。自身が目指すスタイルを確立してほしい。(ペン・国分 敦)

 ◆小波津志がメンバーに言いたい事

 ▼WEESA(21)「『レッスンを受けた方がいい』と言いたい。感覚派なのであまりやってないけど、受ければもっとうまくなる」

 ▼中西椋雅(26)「椋雅君には『このままでいてください』です。キャラ的にも天然なので、そこが彼の本当の推しポイントかも(笑)」

 ▼剣(28)「笑うツボが似ていて、すっとふざけ合っている。剣君には『ずっと2人でふざけ合いましょう』でお願いします」

 ▼渡邉廉(25)「廉君には『ビートボックスを教えてください』ですね。それも初心者にも分かるぐらい、優しく教えてほしいです」

 ▼JIMMY(25)「ジミー君はPCFのアパレルのデザイン担当なので、ブランドを愛用する僕を『モデルに使って』と言いたい」

 ▼半田龍臣(23)「『休みだ、やった~』と言わないで。純粋だから『疲れた』『眠い』とか思ったことが口に出ちゃうんだよね」

 ◆小波津 志(こはつ・こころ)2000年11月9日、沖縄県出身。24歳。5歳からダンスを始め、中学1年の時に「グローバル・ジャパン・チャレンジ」の最終審査で落選するも、実力が認められてEXPG沖縄に入校。

19年にPSYCHIC FEVERのメンバーに選ばれて22年にメジャーデビュー。昨年、日テレ系「オクトー~感情捜査官 心野朱梨~Season2」で本格的に俳優デビューを果たす。タイ語は上級者。身長170センチ、血液型O。

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