お笑いコンビ「空気階段」の鈴木もぐらと水川かたまりが27日、都内で全国9都市34公演の全国ツアー第8回単独公演「ダンス」(8月9日、天王洲・銀河劇場で開幕)へ向けた取材会を行った。
2月末に変形性股関節症の手術を受け、両足に人工股関節を入れたもぐらが「本番ではダンスが踊れるくらい治っているように」と願いを込めてつけられた公演名「ダンス」。
手術以前からもぐらの足をかばってのネタがずっと続いていたといい、相方のかたまりは、「これまでは本来やりたいことの多分50%ぐらいしか、実現できてなかったんですけど、(もぐらが)股関節を手に入れたので、今は逆に配慮がなくなったと思います。第7回までの単独(ライブ)を20としたら今回は200ぐらい動けるようになっている」とこれまでよりも動きのあるネタも考えているという。
今年2月27日に入院。翌28日に手術をし、3月11日に退院したもぐら。治療費については「まだ全部請求がきていない」としながら、「入院費も入れると100万円いくかいかないかだと思う」と予想。最もかかったのは入院費だといい、「一番安い個室で1泊1万5000円ぐらいとられるんですよね」と明かした。
一方、動ける体を手に入れたのは「医療従事者の皆様のおかげ」と感謝。ギャンブル好きのもぐらだが、かかった100万の医療費については「まあでも実際は本当はものすごくもっともっとかかる予定のところを国に負担してもらっているところもあると思う。この100万の負けを取り返すというよりは、国に恩返ししていかなきゃいけないなと」ととらえている。
今回のツアー公演は横浜、新潟、静岡、福井で初開催。
コンビとして、これからの目標は? かたまりは「コンビ組んで14年目になるんですけれども、14年間ずっと、(もぐらが)足が痛い状態でやってきてたんで、正直、もう今回人工股関節が入ってからはもう別のコンビになったというか、別の人間と新しくコンビ組んでる感覚です。1年目のつもりで、多分今までできなかったことができるようになっているので、ルーキーのつもりでやりたいと思います」と意気込んだ。
もぐらは「もともと音ゲーが好きだったんですけど、結局やっぱり足が痛くなってできなくなったんですが、今はできるようになった。それを踏まえて(公演が)どうなるか。ぜひ見に来ていただきたい。(音ゲーの)Dance Dance Revolutionというよりかは、コントコントレボリューションになる可能性はあります」と公演名とかけた目標を掲げたが、「つまんなそうなんですけど」とかたまりから、またもツッコミを入れられていた。(瀬戸 花音)