歌謡コーラスグループ「純烈」の酒井一圭(49)が26日放送の日本テレビ系特番「故人と話す不思議部屋『異人たちとの夏』」(午後11時59分)に出演。亡き父との“再会”に大粒の涙を流す一幕があった。

 同番組は2002年に半年間放送された「マスクマン!」の同名コーナーを23年ぶりに復活。ゲストがCGで再現された「異人」と対峙するハートフル異世界トークバラエティー。23年ぶり放送の今回、最新技術で進化したCGによる「異人たち」が登場した。

 10歳で「逆転あばれはっちゃく」に主演し芸能界デビュー。俳優として活動した後、35歳で「純烈」として歌手デビュー。全国のスーパー銭湯で下積みを続け、NHK紅白歌合戦に7年連続出場を果たすグループに成長した酒井。

 1人目の「異人」は32歳の時の自分。当時は現在の105キロより30キロもやせていた“自身”に「未来の俺、太ってるねえ~」と言われると思わず苦笑した。25歳で「百獣戦隊ガオレンジャー」のガオブラックを演じた頃について「昔は俺、カッコ良かったんだよ。モテたなあ~」と言われ「カッコいいでは食えなかった」と自虐も。

 「競馬がないと芸能(活動)頑張れない」と当時も今も競馬にハマっていることを明かすと、“自身”に「借金、いくらあるか覚えてる? 最大で」と聞かれ「400(万円)ぐらい行ったな」と正直に答えた。

 2人目の「異人」として登場したのは2015年に亡くなった父・伸一さん(享年69)。

「久しぶりやな、カズ。元気か?」と聞かれると、天井を見上げて涙を流した酒井。

 「しっかりしいや~」と言われ「そうやな。会えてうれしいわ」と涙ながらに返答。「生活は安定してるのか?」と聞かれると「おかげさんで安定しました。おっさんのおかげや」と答えた。

 「嫁さんのミキちゃんに苦労させたらあかんぞ。今やから言うけど、ミキちゃんに毎月、生活費として10万円渡しとったんや。『カズには絶対言うな。あいつは余裕ができたら絶対、調子に乗るから』って内緒にしてもらってたんやぞ」と言われると「あいつからは俺も聞いてへん。おっさんが死んでから、おばはん(母親)から聞いた。ありがとう」と答えた酒井。

 「純烈」として成功したことについて、酒井は「結局、おっさんが死んでからやもんな。見て欲しかったシーンっていうのが、いくつかあったかな」と大粒の涙を流すと、「おっさんが死んだ時に思った、葬式で。もうちょっと早く紅白に出れて見てもらえたんちゃうかなって言うね」とポツリ。

 CGの伸一さんが「一度でいいから紅白で歌ってる姿を見たかったな」と言うと「7回やで。7回も出させてもらって」と酒井。「この7年も見てもらいたかったよな」と、しみじみ話していた。

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