◆プロボクシング ▽WB世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・武居由樹―同級7位・ユッタポン・トンデイ(28日・横浜BUNTAI)

 WBO世界バンタム級王者・武居由樹(大橋)が、同級7位の挑戦者ユッタポン・トンデイ(タイ)を1回2分7秒、TKOで退け、2度目の防衛に成功した。わずか127秒。

3度倒して秒殺防衛を果たした。開始早々、左ストレートで先制ダウンを奪取。明白にダメージが残るユッタポンになおも襲いかかり、左で2度目、3度目のダウン。それでもなんとか立ち上がった相手に、連打を浴びせてトドメを刺した。

 リングサイドでは、WBA王者・堤聖也(角海老宝石)が試合を見守った。秒殺KO劇に「驚きました。やっぱり怖さはある選手だなという印象はより強まったって感じですね」と目を丸くした。試合後のリング上で武居は「もう1本くらいベルトほしいですね」と発言。堤は「(リングに)上がった方が良かったですかね?」と、冗談で笑わせた。

 ただ自身は2月の初防衛成功後に目を手術しており、WBAは「休養王者」に認定。武居も指名試合が内定している。堤は「僕も武居選手もやらないといけない試合があるから、ちゃんと無事クリアして、けがもせず。

僕もこけずにやって」と冷静に話しながらも、「そういうふうに答えてくれているんだったら、こっちとしてもめっちゃありがたいです。いいタイミングで、できるんじゃないですかね。楽しみな感じになってきましたね」と闘志を燃やしていた。

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