◆テニス ▽全仏オープン(30日、フランス・パリ)

 【パリ30日=吉松忠弘】2023年混合ダブルス優勝の加藤未唯(ザイマックス)、ティム・プッツ(ドイツ)組が、1回戦で、第1シードに敗れた。リュドミラ・キチェノク(ウクライナ)、マテ・パビッチ(クロアチア)組に3-6、3-6のストレートで敗退した。

 いきなり不運な組み合わせだった。1回戦から第1シードとの対戦で「若干、ドローは憎い」と、加藤は不運を嘆いた。優勝した23年もノーシードだったが、実は優勝までの5試合、すべての対戦相手がノーシードという幸運も味方していた。

 敗れたが、身長156センチと小柄な加藤にとっては、男子と対戦する混合は、格好の練習の場だ。この日も「打ち合いで、そんなに負けなかった。そこは自信を持っていい」と、今後の女子ダブルスに向けて手応えをつかんだ。

 今大会は女子ダブルスも初戦敗退で、勝ち星なしで幕を閉じた。それでも「女子ダブルスよりは手応えのある試合になった」。だからこそ、ドローの不運を「巡り合わせっていうものが」と、最後まで悔やんでいた。

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