プロボクシングの元世界4階級王者で、前WBO世界スーパーフライ級王者の田中恒成(29)=畑中=が4日、名古屋市内で会見し、現役引退を発表した。
田中は会見で「きょうはここで、プロボクサー田中恒成は引退することをご報告させて頂きます。
田中は昨年2月、WBO世界スーパーフライ級王座決定戦を制して史上最速21戦目、井岡一翔(志成)と井上尚弥(大橋)に続く日本人3人目となる世界4階級制覇に成功した。同10月、初防衛戦でプメレレ・カフ(南アフリカ)に判定負けし王座陥落したが、試合2日後には、自身のX(旧ツイッター)で現役続行の意向を表明。「諦める理由や辞める理由は十分にあるけど『終わりは絶対にここじゃない』って、そう感じています」としていたが一転、引退となった。
◆田中恒成(たなか・こうせい)1995年6月15日、岐阜・多治見市生まれ。29歳。岐阜・中京高で全国4冠。高校3年時の2013年11月、プロデビュー。