陸上のアジア選手権(韓国・クミ)男子5000メートルで銅メダルを獲得した森凪也(ホンダ)が31日、羽田空港に帰国。ラストスパートを光らせて3位に食い込んだが「一番は悔しい。

金メダルを目指していたので悔しい」と振り返った。

 レースは序盤、駒大の佐藤圭汰(4年)と2人で代わる代わる先頭を引っ張る展開。「世界陸上出場へ、レースを作らないとタイムが出ない」と800メートルを二回ずつ3200メートルまで二人で引くと話し合い、その通りに遂行。森は「僕はラスト200メートルの切れ味で勝負したい」とスパートをかけたが、今大会1万メートルも制したG・シン(インド)らに惜しくも届かず3位だった。

 森は4月12日の金栗記念(熊本)の5000メートルで日本歴代10位の13分15秒07をマークして優勝すると、今月18日のセイコーゴールデングランプリ(東京・国立競技場)は3000メートルは大迫傑(ナイキ)が2014年に出した日本記録(7分40秒09)に迫る日本歴代2位の7分41秒58をマークして日本勢トップ。今季好調を維持している。

 今後は東京世界陸上(9月)の主要選考大会、7月の日本選手権(東京・国立競技場)へ照準を合わせ、高地トレーニングなどで調整を進めていく。「上積みをして初優勝を勝ち取って、世界陸上に出場したい」と気合を入れ直した。

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