陸上のアジア選手権(韓国・クミ)男子110メートル障害で初優勝した村竹ラシッド(JAL)が31日、羽田空港に帰国。連戦が続く中で「すごく疲れた」と苦笑いしたが、「負けるわけにはいかないという思いでスタートに立った。
決勝は豪雨の影響で開始時刻が遅れるアクシデントがあったが、13秒22(追い風0・7メートル)で制覇。「最近は前半にかっ飛ばすレースが多かったですが、今回は前半は少し抑えて後半に伸びるレースを想定。良い感じでゴールできた。この感覚は、今後に生かしたい」と収穫を得ていた。
村竹は今シーズン、世界最高峰シリーズのダイヤモンドリーグ(DL)第1戦(4月26日、中国)でシーズンイン。いきなり13秒14の好タイムをマークして9月の東京世界陸上の参加標準記録(13秒27)を突破。日本陸連の選考基準を満たし、いち早く代表に内定した。DL第2戦(3日、中国)では13秒10をマークし、セイコーゴールデングランプリ(18日、東京・国立競技場)は13秒16で優勝した。
今後もDL中心にレースに出場していく予定で、7月の日本選手権(東京・国立競技場)は体へのダメージなどを考えて出場しない方向。9月の大一番へ、「メダル獲得が目標なので、そこに向かって進むだけ。世界陸上で12秒台が出せたら最高」と改めて意気込んだ。