大相撲の元幕内・琴恵光の尾車親方の引退相撲が31日、東京・両国国技館で行われた。断髪式には競泳男子で五輪3大会連続メダルの松田丈志氏も参加し、大銀杏(おおいちょう)にはさみを入れた。

 松田氏は元琴恵光と同じ宮崎・延岡市の出身。「まだゆっくり食事に行ったりとかはできてないですけど、2023年に福岡で世界水泳があった時に見に来てくれて、SNS上でもやり取りをしていました」と交友関係を説明。断髪式では「お疲れ様でした。今度飲みに行きましょうね」と声をかけたという。

 元琴恵光は地元・延岡市で本場所で白星を挙げると花火が上がるほどの人気者だった。「延岡に関係のある(現役)アスリートと言えば巨人の戸郷(翔征)選手と琴恵光関という感じがあった。本場所中に花火が上がると『あ、今日勝ったんだな』と分かる。本当に愛された力士だったと思います」とねぎらった。

 自身は幼少期から祖父と一緒に大相撲中継を観る機会が多く、「その頃から相撲はずっと好きですね」と明かした。相撲界は大の里(二所ノ関)の新横綱昇進で盛り上がりを見せており、「新しい時代がまた来るなと感じています」と期待を寄せた。

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