timeleszの佐藤勝利(28)が、東京・PARCO劇場で9月に開幕する舞台「ブロードウェイ・バウンド」の主演を務めることが31日、分かった。

 「おかしな二人」などで知られる米コメディー作家ニール・サイモンが1980年代に発表した自伝的作品「B・B三部作」の完結編。

第2次世界大戦後の米・ニューヨークを舞台に、コメディー作家になることを夢見る青年が家族への愛情と失望の狭間で揺れ動きながらも、諦めずに夢を目指す姿を描く物語で、同劇場での上演は36年ぶりとなる。

 21年に「―三部作」の第1作「ブライトン・ビーチ回顧録」で舞台単独初主演した佐藤にとっては、ゆかりのある作品。主人公・ユージンは「ブライトン―」では少年だったが、今回は青年期を演じる。

 佐藤は「4年前に舞台を観てくださった方には、あの続きとなる物語なので、なかなか味わった事のない演劇体験になるんじゃないかと思います」とコメント。一方で「『いや、私は初めて舞台に行くから楽しめないのかな?』という方。いやいやいや、ユージンが描き出す物語は必ずや、初めての方にもご満足いただけると思います。ブライトン・ビーチにある『あの家』で皆様をお待ちしております」と“初心者”に向けても来場を呼びかけた。

 上演は9月4~28日。大阪公演は10月2~13日まで大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールで行われる。

 〇…主人公の母親役は、前回同様に松下由樹(56)が務める。松下は「佐藤勝利くん始め、前作からのメンバーと新たなキャストと共に、ユーモアとセンスにあふれた台詞を大切に、ニール・サイモンの世界を演じたい」と意気込んだ。兄役の入野自由(37)は「家族の絆、夢を追い求める主人公達、登場人物の葛藤、時代背景…。

見どころ満載です」とコメント。他にも、父親役の神保悟志(62)、叔母役の小島聖(49)、祖父役の浅野和之(71)と豪華な顔ぶれがそろった。

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