SUPER EIGHTの丸山隆平が、劇作家で俳優の赤堀雅秋による新作舞台「震度3」(8月21日~9月7日、東京・本多劇場)に出演することが1日、分かった。主演は俳優・荒川良々が務め、共演には女優・上白石萌歌、あめくみちこら実力派が顔を並べる。
俳優としても活躍し、劇作家として「市井の人々の些末(さまつ)な物語」を、独特のユーモラスで描き続けている赤堀が作・演出する最新作。物語や出演陣の役柄など詳細を明らかにしていないものの、赤堀氏は「とにかく泥臭い、人間臭い作品にしたい。平穏なのか不穏なのか、錯覚なのか現実なのか、日常なのか非日常なのか、その狭間の揺らぎを描きたいという想いから生まれました」と本作の出発点を明かす。
丸山はこれまで商業演劇で主演を務めてきたが、今作で初めて小劇場の舞台に挑戦。赤堀とは、主演舞台「パラダイス」(2022年、東京・Bunkamuraシアターコクーンなどで上演)以来、2度目のタッグとなる。「お声がけいただけたことが、まず素直にうれしいです!共演の皆さんは赤堀作品ベテランの方から初めましての方まで幅広くいらっしゃいますが、ただただ一緒に役を生き切ることが楽しみでなりません」と共演を心待ちにする。
タイトル以外はベールに包まれた本作について、丸山は「『震度3』には、昔は危機感があったのにどこかで麻痺してしまってる…。そんな印象を受けてドキッとしました」と告白。今夏の開幕に向けて、「皆様と一緒に、タイトルが表す“現実よりも現実”にトリップするのが楽しみです」と力を込める。
赤堀氏は、本多劇場に初めて立つこととなる丸山に「今までは看板として大きな商業作品に幾つも立ってきた方が、本多劇場という場所で、主役ではなく泥臭く作品の中に混在することに、今からとてもワクワクします」と共演陣との化学反応に期待を寄せる。
主演の荒川は「まだ『震度3』という題名しか決まっておりませんが、お客さんや共演者、誰よりも自分が一番楽しみにしております」とコメント。共演の上白石も「赤堀さんの劇世界を泥くさく生きられるよう、必死に稽古にしがみつきたいと思っています」と気合十分に語った。
本作には水澤紳吾、山下リオ、西本竜樹、松浦祐也らも出演。東京公演後は、9月10~16日に大阪の梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ、同19~21日に福岡・J:COM北九州芸術劇場でも上演を予定している。