菅義偉元首相が3日、巨人・長嶋茂雄終身名誉監督の訃報に接し、「心よりご冥福(めいふく)をお祈りいたします」と、故人をしのんだ。

 長嶋さんのファンであることを公言していた菅元首相は、重い足取りで報道陣の前に登場。

「長嶋さんの闘志あふれるプレーと驚異的な勝負強さ、愛される人柄は多くの国民にとって憧れの存在であると思います。数々の功績を残され、野球界の発展に大変な貢献をされたとともに、深い感動と社会に明るい夢と希望を与えてくれた、まさに国民的スターであったと思います」とたたえた。

 秋田県出身の菅元首相は中学時代は長嶋さんに憧れ、野球部に所属し、サードとしてプレーした。中学3年生の時に修学旅行で後楽園球場を訪問し「(長嶋さんが)球場全体の人に手を振って、すごい歓声があがったことは、いまだに忘れられない記憶であります」と、深く心に刻まれたという。

 官房長官だった2013年、国民栄誉賞授与式で長嶋さんと対面。「ひとりの長嶋茂雄ファンとしても大変うれしい受賞だったと思っています」と振り返り、「これからも日本の野球界を見守り続けていただきたいと思っています」と追悼した。

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