長嶋茂雄さんの死去を受け3日、東京・洗足の「文化理髪室」の店主・吉田博さんがスポーツ報知の取材に応じた。

 長嶋さんは1957年から50年以上通った。

店内には長嶋さんから贈られたというボール、ユニホーム、色紙などのグッズ。本紙発行のカレンダー、ポスターも多数、掲示されていた。「5、60年も来てくれるお客さんはなかなかいない。いつでもこの店を頼りにしてくれた」と感謝。春季キャンプ中にはキャンプ地・宮崎で店主の弟子の店に行っていた。最後に対面したのは10年ほど前だったという。

 1956年に東京・渋谷の現在ヒカリエがある場所で開業。長嶋さんは近所のそば屋、喫茶店の出前を頼み、店内の控室で飲食することもあった。98年、ガルベスが審判の判定に激高し、ボールを投げつけた行為に責任を取って丸坊主にした際も「監督として申し訳ない」と話し、吉田さんが髪を剃った。

 2004年に洗足に移転後も、自宅と近くなったこともあり、脳梗塞のリハビリ帰りに寄ることもあった。「来られるだけでも楽しい」と喜んでいたことを懐かしんだ。

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