青学大エース黒田朝日が優勝争いに加わり日本人トップの３位も「悔しい」 (2025年6月5日)

◆陸上 日本学生対校選手権第１日（５日、岡山・ＪＦＥ晴れの国スタジアム） 男子１万メートルが行われ、日大のシャドラック・キップケメイ（３年）が２８分７秒９４で優勝した。２位は創価大のスティーブン・ムチーニ（３年）で２８分８秒４３。青学大のエース黒田朝日（４年）が残り１周まで優勝争いに加わり、２８分９秒１８で日本人トップの３位となった。青学大成長株の安島莉玖（２年）が２８分３５秒０６で日本人２位の４位入賞、遠藤大成（２年）も２９分１３秒５９で８位入賞と健闘した。 レースの主役は、地元の岡山市出身の黒田朝日だった。スタート直後からレースを引っ張り、最後まで優勝争いを演じた。日本人トップの３位でゴールした青学大のエースにスタジアムの観衆は大きな拍手を送ったが、黒田朝日自身は満足することなかった。 「順位を意識したレースでした。最後のスピードで負けてしまい、悔しいです」と大粒の汗をぬぐいながら話した。 ２月の大阪マラソンで２時間６分５秒の日本学生新記録をマーク。原晋監督は「疲労が完全に抜けるまで『放牧』しました」と明かす。上半期のビックイベントの関東学生対校選手権（５月８～１１日、相模原ギオンスタジアム）は回避。地元の日本学生に臨んだ。「マラソンを走った後、今回のレースでどれだけ走れるか、で今季が決まってくると思っていました。勝つことは出来ませんでしたが、まずまずは走れました。地元で充実した気持ちで走れました」と冷静に話した。 今季はエース、そして、主将として青学大を率いる。今年１月の第１０１回箱根駅伝では２年連続８度目の優勝。黒田キャプテンは「チームとしては箱根駅伝優勝が大きな目標です」と意欲的に話す。 前回の箱根駅伝で４区区間賞の太田蒼生、５区区間新記録の若林宏樹、６区区間新記録の野村昭夢ら強力な世代が今春、卒業したが、箱根駅伝１０区区間賞の小河原陽琉、安島、遠藤、折田壮太、飯田翔大（かいと）、そして、朝日の弟・然ら２年生が急成長を遂げている。黒田主将も「下級生が力をつけてくれています」と信頼を寄せる。 箱根駅伝３連覇へ、王者の青学大は順調に走り続けている。

青学大エース黒田朝日が優勝争いに加わり日本人トップの３位も「悔しい」

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