秋元康氏プロデュースの男性6人組昭和歌謡グループ「MATSURI」が7日、福岡トヨタホール スカラエスパシオで全国ツアー(4都市8公演)の初日公演を開催した。

 華々しく「祭り」が幕を開けた。

グループ初となる全国ツアー。会場には昼夜公演で800人が集まり、小野寺翼は「お祭りに参加したことはあるけど、お祭りを主催することは初めて。皆さんが幸せになれるようなお祭りをお届けしたいです」と満面の笑みを浮かべた。

 MATSURIは、同じく男性6人組昭和歌謡グループ「SHOW―WA」と共に2023年に結成。「昭和歌謡・昭和ポップスを現代に」をテーマに秋本氏がプロデュースし、今年1月にメジャーデビューした。

 そこから約5か月。念願の全国ツアーに緊張したのか、思わぬハプニングも起きた。今年で芸能活動16年目の松岡卓弥は「今まで寝坊したことなかったんですけど、今日、人生で初めて大寝坊してしまった」と告白。遅刻したところを一度も見たことがないと他のメンバーが口をそろえるほど時間に誠実だが「夜に考え事しちゃって眠れなくて…」と苦笑いした。

 それでも、ステージでは兄弟グループ「SHOW―WA」と合同名義で18日にリリースする「僕らの口笛」など全17曲を堂々と歌唱。美空ひばりさんの「お祭りマンボ」や、Whiteberryの「夏祭り」も初披露した。

 昭和をテーマに活動していることにちなみ、3日に亡くなった巨人軍終身名誉監督・長嶋茂雄さんについて言及。

大の巨人ファンで「10・8決戦」が行われた1994年生まれの小野寺は「全ての人にとって偉大な方ですし、日本中を元気にしてきた存在だと思う。僕たちも長嶋さんのように日本中を明るく元気にできるようなグループになれたら良いなと思ってます」とうなずいた。

 そのためにも、まずはグループ結成時から目標に掲げるNHK紅白歌合戦への出場に焦点を当てる。グループ一のお祭り男を名乗る柳田優樹は「まだまだゴールじゃない。武道館、紅白を目指していきます」と声を張り上げた。大舞台を見据えながら、まずは日本中でお祭り騒ぎを起こしていく。

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