サッカー日本代表は9日、W杯アジア最終予選最終戦となるインドネシア戦(10日・吹田S)に向け、試合会場で前日の公式練習を行った。代表で初めて「10番」を背負うMF久保建英(24)=Rソシエダード=が、予選を白星で締めることを誓った。
MF久保の声が弾んだ。MF堂安律(フライブルク)が招集外で、オーストラリア戦(0●1)から「10番」を背負う。ただ、敵地ではユニホーム背中上部の名前プリントが間に合わず、インドネシア戦で名前入りの「KUBO 10」を初めて着用する。「背番号でプレーするわけではないですけど、うれしかったのが本音。僕も買いたいくらい」と心待ちにした。
久保のイメージは「一番うまい選手がつける番号」という。
「今も昔も僕はサッカーがうまい人が好き。メッシ選手だったり、ロナウジーニョ選手、ジダン選手、うまい人はみんな10番をつけている。ミニゲームとかでも10番のビブスをつけるだけで、子供たちも気分が上がったりするくらいですし」
当然、うまいだけで託されるわけではない。特に国の威信をかけて戦う代表チームでは、試合、チームを動かし、勝利に前進できる選手が指名される。
「ジダン選手は寡黙なイメージがあるし、メッシ選手も意外としゃべらなかったり。
森保ジャパンは、北中米W杯の出場権を獲得した3月20日のバーレーン戦(2〇0)以降、2試合はいずれも無得点で1分け1敗。93年のJ発足後、日本代表が最終予選で3戦連続無得点は一度もない。3戦未勝利に終われば、97年のフランスW杯最終予選以来28年ぶりの屈辱だ。「シーズンの締めくくりとして勝って終われたらベスト」と久保。10番の責任を果たす。(後藤 亮太)