新日本プロレスの「H.O.T」ディック東郷が12日に後楽園ホールで行われるストロングスタイルプロレスに参戦する。
大会は4月21日に90歳で亡くなった団体会長を務める“過激な仕掛人”新間寿さんの追悼興行として開催。
東郷はユニバーサル時代の思い出を明かした。
「僕はユニバーサルに入門して息子さんの新間寿恒代表の方が先にお会いしていたんですけど、お父さんの寿さんとは確か試合会場の後楽園ホールで初めてお会いし、ご挨拶させていただいたと記憶しています。やっぱりプロレスファン時代から新日本プロレスでご活躍されていたことは知っていたので「ああ、この方が…」という感じでした。その頃、新間さんはスポーツ平和党の幹事長を務められていたと思うんですけど、息子さんの団体ということでかなりサポートしてくれていたんだと思います。ユニバって、メキシカンの選手を大量に呼んでいたじゃないですか。相当な費用がかかっていたはずなのに、当時の団体の力じゃ賄えきれない。表には出さずとも、そういう面で力を貸してくれていたはずです」
新間さんとの思い出をさらに続けた。
「僕らも当時、新間さん本人からそういう話を聞いたことがなかったですけど、見えないところでサポートしていただいた。それで団体が継続できた部分はあったと思います。個人的に何かを言われるようなことはなかったですけど、とにかく印象に残っているのは体ですよね。
新間さんとの秘話をさらに明かした。
「僕、新間さんの家を掃除したことがあるんですよ。
ユニバーサルを離れた以後は接点はなかった。
「来年、僕は35周年になるんですけど、亡くなられたという情報を見た時はその分の空白があったんだと思って。あの頃は自分が若かったからというのもあるでしょうけど、すごく上の年配の方に見えたのに、それからさらに35年近くご健在でいられたことになるんだというのが率直な思いでした。その2ヵ月前にグラン浜田さんも亡くなられて…浜田さんがユニバーサルに参加したのも、幹事長との関係があったからじゃないですか。お二方の関係がなければユニバーサルはできていなかったかもしれない」
追悼試合では日高郁人と組んでサスケ、阿部史典と対戦する。
「思い起こせば、渋谷の宇田川町でユニバの上映会をやるというんでいってみたら、交番の前で三度笠を被って呼び込みをやっていたのがサスケ会長との出逢いですからね。それがここにつながっていると思うと…もう、ユニバ出身の現役選手も限られてきていますからね」
ストロングスタイルプロレス参戦をこう明かした。
「前の団体名の時に上がってはいるんですけど、僕もアントニオ猪木さんのことを尊敬しているのでストロングスタイル自体は理解しているつもりです。ただ、そこを目指してはこなくて、自分なりのプロレス観を築いてきた。そんな自分が新しいストロングスタイルのリングに上がることでどんな感覚になれるかですね。会場の雰囲気を見るのも楽しみですし。どれほど時が経って、どんなキャリアを積んできても、やっぱり僕の原点は新間幹事長につけていただいた巌鉄魁なんですよ。だから当日は…『帰ってこいよ』(巌鉄の入場テーマ曲)を心の中で流して入場します」
◆6・12「新間寿追悼興行」全対戦カード
▼メインイベント レジェンド選手権
王者・船木誠勝 vs 挑戦者・新崎人生
▼WメインイベントSSPW認定女子タッグ選手権
王者組・ジャガー横田、藪下めぐみ vs 挑戦者組・DASH・チサコ、鈴木ユラ
▼第5試合 タッグマッチ30分1本勝負
藤波辰爾、スーパー・タイガー vs 村上和成、ブラック・タイガー
▼新間寿会長「追悼セレモニー」
▼第4試合ハウスデコpresentsタッグマッチ30分1本勝負
大仁田厚、雷神矢口 vs 間下隼人、関根“シュレック”秀樹
▼第3試合 15分1本勝負
Sareee vs 花穂ノ利
▼第2試合 タッグマッチ15分1本勝負
ザ・グレート・サスケ、阿部史典 vs ディック東郷、日高郁人
▼第1試合 15分1本勝負
MIRAI vs ソイ