俳優の堺雅人が11日、都内で2026年に放送するTBS日曜劇場「VIVANT」の取材会に原作者でもある福澤克雄監督と出席した。

 2023年7月期に放送され、壮大なスケールで話題を集めた人気ドラマの続編。

この日の同局系情報番組「THE TIME,」(月~金曜・午前5時20分)で続編決定を生発表後、同局内に集まった報道陣を前に「ようやく始まった。次がきっとあるだろうと思っていたし、やるなら早くやってほしいなと待っていた。全員で無事にやり遂げることを目標に頑張りたい」と抱負を語った。

 前作のラストシーンから続く物語で登場人物の設定も変更はないという。主人公・乃木憂助役の堺は「自分の全部をかける価値のある濃密な作品。台本を読んで、福沢監督が頭をしぼって、魂をしぼって書いた文字だと思った。魂を込めた作品を全身全霊で演じる。それがお芝居の基本でもある。今できるすべてを、そこにぶつけたい」と力を込めた。クランクイン時期は未定だが、3か月ほどの海外ロケを予定。前作にも負けないスケールの大きな作品になりそうだ。

 ロケ地について福澤監督は「超親日国だけど、日本人にはあまり知られていない。

協力体制があって、日本のように神話、伝説が残る国」と明かした。これに対して堺は「(大阪・関西)万博でその国のパビリオンに行きました。楽しみしかないです。福澤作品は名古屋に行ってからモンゴルとか、(横浜市の)緑山からモンゴルとか、あるので、どこに行っても驚かない。移動時間が少し増えたくらいの感覚です」と歓迎した。

 福澤監督はドラマ「半沢直樹」でもタッグを組んだ堺について「乃木という役は堺さんじゃないとできない。堺さんじゃないと(一人二役の)Fとか出さない」。信頼は絶大で「『半沢直樹』の時に30ページくらいの台本を一人でしゃべって、1回も間違えなかった。『この人、やっぱりおかしい。特別。役者になるために、生まれてきた人』だと思った」と称賛。前作に登場して人気者となった富栄ドラムの出演も明かした。

 ほぼ全ての台本は、すでに堺の手元にあり「『こんなにしゃべるのか。意味が分からない』という感じ。複雑に入り組んでいる。掘っても掘っても。解剖しても、生きた神経がそこにある。起承転結で終わらず、裏にもう1個ある」と印象を告白。ファンに向けて「すごい台本です。どんな作品になるのか、ワクワクとドキドキで、いろんな思いがあります。来年を楽しみに待っていただければ」と呼びかけた。

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