異例の３戦連続世界挑戦の比嘉大吾「お金も跳ね上がっちゃうんじゃないかなっていう期待を含めて勝ちたい」
会見をする比嘉大吾（カメラ・中島　傑） 画像（1枚）

◆プロボクシング　▽ＷＢＡ世界バンタム級（５３・５キロ以下）タイトルマッチ１２回戦　王者アントニオ・バルガス―同級３位・比嘉大吾（７月３０日、横浜ＢＵＮＴＡＩ）

　元ＷＢＣ世界フライ級王者でＷＢＡ世界バンタム級３位の比嘉大吾（２９）＝志成＝が、同級王者アントニオ・バルガス（２８）＝米国＝に挑戦することが１１日、発表された。

　比嘉は、昨年９月３日にＷＢＯ世界バンタム級王者・武居由樹（２８）＝大橋＝に挑戦し、０―３の判定負け。

今年２月２４日、ＷＢＡ同級王者・堤聖也（２９）＝角海老宝石＝に挑戦し、９回に両者がダウンを奪い合う激闘の末、ジャッジ３者とも１１４―１１４と採点し引き分けた。今回が異例の３戦連続での世界挑戦となる。

　「ちょっと、自分も３度やっていいのかという心境でございますが、組んでくださってありがとうございます。感謝しています。３度目の正直という言葉がありますが、２度あることは３度ある、ということもあるので、どちらが正解なのか試してみようかと。３度目の正直のほうが正しいのかな思います。勝ちます」

　比嘉は武居に敗れた直後は一時引退を決意。堤戦のオファーがあった時も、約１週間返答を保留していた。しかし堤戦後は「辞めると思ったことはなかった」という。「何か、一戦挟んだら（世界戦が）あるかもよっていうのは言われたんで、一戦挟むんだったら年内は休もうかなとは思った。そしたら１か月ぐらいで、世界戦が決まりましたと言われたので、やりますと返事しました。駆け引きですよね、これも。

駆け引きは大事ですね。早とちりして、辞めると言わなくてよかった」と報道陣を笑わせた。

　王者のバルガスは２０１６年リオ五輪に米国代表として出場したアマエリート。昨年２月のＷＢＡ挑戦者決定戦、同年１２月のＷＢＡ暫定王座決定戦で、２試合ともダウンを奪われながら勝利している。比嘉はバルガスについて「倒れはするけど最後は勝つ、という印象」と語り、「倒れる部分は自分と似ているので、どちらかが倒して終わると思う。（互いに）ハイリスクハイリターンな感じで、合うと思う。最終的には自分が勝つところを見せたい」と話した。

　「盛り上げますよ。やっぱり今回負けたら、４度目の正直っていうのは聞いた事ないですからね。懸けますよ、これに」と意気込むと、「まあこれを取ったらまた何かね、もう一歩、やっぱりちょっとお金も跳ね上がっちゃうんじゃないかなっていう期待を含めて、やっぱ勝ちたいですね」と比嘉節全開。高山勝成の持つ５年１１か月を超え最長ブランクとなる７年３か月ぶりの世界王座返り咲きを誓った。

　戦績は、バルガスが１９勝（１１ＫＯ）１敗、比嘉が２１勝（１９ＫＯ）３敗２分け。

　興行はＵ―ＮＥＸＴでライブ配信される。

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