◆第71回東京ダービー・Jpn1(6月11日、大井競馬場・ダート2000メートル、不良)

 昨年からJpn1になった3歳ダート3冠の2冠目に牡馬16頭(JRA4頭、南関東11頭、他地区1頭)が出走し、単勝1・5倍で断然1番人気のナチュラルライズ(JRA美浦・伊藤圭三厩舎、父キズナ)が逃げ切り、3連勝で羽田盃に続く2冠目となった。デビューから今回まで6戦全てコンビを組んできた横山武史騎手がビッグタイトルへ導いた。

勝ちタイムはレースレコードの2分3秒8で、23年ミックファイアの2分4秒8を1秒更新した。

 同馬は昨年2連勝でカトレアSを制覇。全日本2歳優駿・Jpn1は4着だったが、今年に入り京浜盃・Jpn2は1秒2差、羽田盃・Jpn1では1秒差と圧巻の内容でダートグレード競走を連勝。今回も力を見せつけ、1着賞金1億円をゲットした。

 2馬身半差で、2番人気のJRAクレーキング(クリストフ・ルメール騎手)が2着。6番人気で地元大井のシーソーゲーム(御神本訓史騎手)が先行して粘り、3着に続いた。

 横山武史騎手(ナチュラルライズ=1着)「すごく人気していましたから、とてもホッとしています。能力は疑う余地がないと思っていたので、この馬の能力を出し切ることだけを考えていました。なかなか難しい馬なので不安もあったのですけど、本当に勝てて良かったです。

 (スタート直後は)先生と話して、あくまでこの馬のリズムを貫こうということで、結果的にハナになってもいいよねと話していたので作戦の範囲内だったと思います。

 (テンから飛ばしての完勝)本当に馬が強いの一言で、言うことありません。新馬戦の前から調教に乗せていただき、間違いなく重賞を勝てると思っていました。

地方のダート競走も狙っていけたらと思っていて、その通りに成長してくれました。これからも応援していただけたらと思います」

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