フジテレビは11日、同局の山本賢太アナウンサー(27)が過去にオンラインカジノを利用していたことが発覚したと明らかにした。既にレギュラー番組への出演を見合わせており、フジは事実関係を確認するとしている。
性暴力騒動に続き、オンラインカジノ問題も波及した。この日、山本アナは局の発表文と共に「様々な情報をお伝えする立場にある者として極めて不適切な行動であったことを、深く反省しております」と謝罪。「自らの浅はかな判断によって、信頼を損なう結果となり、言葉では尽くせぬほどの後悔と恥ずかしさを感じております」とざんげの言葉を並べた。
山本アナを巡っては、水曜レギュラーの「ぽかぽか」(月~金曜・前11時50分)を5月28日からこの日まで3週連続で欠席。今月8日に放送された特番「オールスター合唱バトル2025」でも出演シーンがカットされていた。
同アナは慶大出身で、2021年に入社。日頃から筋トレに励み、フジテレビきっての筋肉キャラとしても知られる。持ち前の運動神経を生かし、23年の「27時間テレビ」では100キロマラソンを完走。その後、疲労骨折していたことが判明したが、自ら志願して3日後の「ぽかぽか」に出演するなどガッツあふれる姿が評判を呼んでいた。
今後について局は「社員就業規則に則(のっと)り厳正に対処してまいります」とし、山本アナも「同じ過ちを繰り返すことのないよう、自らを厳しく律してまいります」とコメント。しばらくの間は出演見合わせが続くとみられる。
◆利用者続々
オンラインカジノは、今年に入って芸能界やスポーツ界を中心に相次いで利用者が判明している。
昨年まで2年連続で「M―1グランプリ」を制覇していた「令和ロマン」の高比良くるま(30)も利用を認め、同月から約2か月にわたって活動を休止。所属していた吉本興業を退所する事態にまで発展した。さらに、5月31日には11人組ボーイズグループ「JO1」の鶴房汐恩(24)も利用が発覚。10日間の活動自粛を余儀なくされている。
◆山本 賢太(やまもと・けんた)1998年4月11日、東京都出身。27歳。慶大を経て、2021年にフジテレビ入社。担当番組は「ぽかぽか」「サン!シャイン」など。趣味は筋トレ、お笑い鑑賞。特技は鶏胸肉の調理。