3歳ダート3冠第2戦、第71回東京ダービー・Jpn1が11日、大井競馬場で16頭立て(JRA4、南関東11、他地区1)で行われ、1番人気でJRAのナチュラルライズ(横山武)が2分3秒8のレースレコードで逃げ切り。羽田盃に続く2冠制覇を果たし、1着賞金1億円を獲得した。
単勝1・5倍の圧倒的な支持に応え、ナチュラルライズが規格外の走りで2冠を達成した。
五分のスタートから頭を上げながらハナに立ちかかり気味に加速。暗雲が立ちこめたが、向こう正面で息を入れ、鞍上との折り合いもスムーズに。直線でゴーサインが出されると内にササり、ずっとラチを頼りながら、2馬身半差をつけて23年のミックファイアのレースレコードを1秒0上回る圧巻の走りだった。
横山武は「能力は疑う余地がなかった。うまく乗れたといえるか分からないですが、精いっぱい頑張ってくれて、強いのひと言です」。デビューから手綱を執り、能力を信じたからこその大胆な騎乗だった。
伊藤圭調教師も「1角まで走りたくてしょうがない感じでどうかなと思ったけど、最後まで頑張ってくれた。鞍上も臨機応変に乗ってくれました」と人馬をたたえた。
今後は放牧に出て夏場を休養に充て、ジャパンダートクラシック・Jpn1(10月8日、大井)に備える。「しっかり疲れを取って、3冠を目指せたら」とトレーナー。