◆プロボクシング▽WBC・WBA世界フライ級(50・8キロ以下)タイトルマッチ12回戦 寺地拳四朗―リカルド・サンドバル(7月30日・横浜BUNTAI)

 WBC・WBA世界フライ級統一王者・寺地拳四朗(33)=BMB=が12日、次回防衛戦のリカルド・サンドバル(26)=米国=戦でのフライ級“卒業”を示唆した。

 既に同級のIBF王者・矢吹正道(LUSH緑)、WBO王者・アンソニー・オラスクアガ(米国、帝拳)からは勝利を挙げている寺地。

フライ級での目標について「あんまり、ないですね。だからスーパーフライ級にいきたい」と明言し、3階級制覇を見据えた。

 今回がフライ級ラストマッチになる可能性について「ゼロではない」とし、「そのためにもしっかり勝って、ダメージも少なく勝てれば、より良い。無駄に打ったり打たれたりを減らして、しっかりラスト、KOで勝てればいい」と世界戦3連続KO勝ちを誓った。

 この日は地元・京都で、12回逆転TKO勝ちした3月のユーリ阿久井政悟(倉敷守安)とのWBC・WBAフライ級統一戦の祝勝会に出席。240人を前に、サンドバル戦へ「当日最高の状態を迎えるので、その姿を見てください。絶対勝つので応援よろしくお願いします」と呼びかけ、大きな拍手を浴びた。

 ◆寺地 拳四朗(てらじ・けんしろう)1992年1月6日、京都・城陽市生まれ。33歳。関大卒。2014年、プロデビュー。17年5月、WBC世界ライトフライ級王座奪取。

22年11月、WBA王者・京口紘人を破り2団体統一。24年10月、フライ級転向初戦でWBC王座を獲得し2階級制覇。25年3月、WBA王者・ユーリ阿久井政悟を破り、2階級目の2団体統一。名前の由来は人気漫画「北斗の拳」の主人公ケンシロウから。身長164センチの右ボクサーファイター。米国で最も伝統あるボクシング専門メディア「ザ・リング」のパウンド・フォー・パウンド(PFP、全階級を通じての最強ランキング)で現在9位。

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