サッカー日本代表の森保一監督が13日、プロ野球交流戦・西武―中日(ベルーナドーム)の試合前にセレモニアルピッチ(始球式)を行った。始球式を務めるのは、3月28日の巨人―ヤクルト(東京ドーム)以来で今年2度目となった。
山なりのノーバン投球でボールは捕手を務めた西武・西口文也監督のグラブに収まった。森保監督は「まずは感謝の気持ちでいっぱい。始球式は(通算)3度目ですが、野球の方々、西武ライオンズの方々が他スポーツのサッカーを迎えてくれて、スポーツのつながりを日本に発信する関係をつくっていただいた。(投球は)めちゃくちゃ悔しい。今日こそはストライクを投げたかったが、楽しい時間を過ごさせていただいた」と笑顔で振り返った。
始球式前にはグラウンド上で司会者の質問に答える形で、森保監督は来年のW杯の目標を「優勝を目指して挑みたい」と宣言。すると場内から大きな拍手がわき起こった。投球後の取材では「すごくうれしかった。我々はサッカーでW杯優勝を目指しているが、日本代表として、日本のために世界で勝ちたいという思いで戦っている。勝利を日本の国民の皆さんに喜んでいただく、選手やチームの頑張りを見て、日常の活力にしていただきたい。野球のファンの方々がサッカーの結果や目標に反応してくださることはすごくありがたくうれしい。W杯の舞台で日本一丸となって戦っていただけるように、野球ファンの方々もサッカー日本代表の選手に気を送っていただけると今日も確信させていただき、心強い」と感想を語った。
日本代表は、10日にW杯アジア最終予選・最終戦のインドネシア戦(大阪)を6―0の大勝で締めくくった。26年6月11日開幕の米国、カナダ、メキシコの3か国で行われる北中米W杯本大会までは、約1年となっている。