サウサンプトンの日本代表DF菅原由勢は13日、都内で自身がアンバサダーを務める英語コーチングスクール「TORAIZ」のイベントに出席した。イベント後に取材に応じると、今季から移籍したサウサンプトンでの1年を振り返った。
オランダ1部AZからサウサンプトンに加入した今季は、プレミア挑戦1年目ながら右サイドバックや右ウィングバックの位置で30試合に出場。第3節ブレントフォード戦では当時日本人通算11人目となるプレミアリーグでのゴールを記録した。菅原は「想像していたよりも濃い、素晴らしい経験になった」と、充実した時間だったことを明かした。
しかし、チームは最下位で2部に降格。監督もシーズン中に代わり、難しい対応に迫られた。自身も世界トップクラスのウィングの選手らと対峙(たいじ)する中で、駆け引き、強さ、速さなどで課題を実感。「自分が予想していた以上に課題をしっかりと突きつけられた。攻撃も素晴らしいディフェンダーがいる中で、どうにか数字を残さなければいけない。数字は全然物足りていないので、攻守の面ですごい課題が見つかった」と振り返った。その上で、「この1年が必ず今後のキャリアで必要な1年になってくるだろうとすごい感じます」と前向きな姿勢も見せた。
W杯まであと1年。「1年しかないけど、まだ1年あるって、色々な捉え方が出来る」。
イベントでは小学4~6年生を対象に、サッカー教室を実施。「負けているところをカメラに押さえられるのが嫌だった」と冗談を飛ばすように、子供たちとの1対1ではプレミアリーガーの全力を発揮していた。ミニゲーム後には質問会も行われ、「子供たちとふれあう機会はなかなかない。こういった素晴らしい機会を作れて本当に楽しかったですし、またやりたいのが率直な感想です」と笑顔を浮かべた。