J2北海道コンサドーレ札幌GK菅野孝憲(41)が、前半戦ラストマッチでゴールを死守する。札幌は13日、ホーム・今治戦(15日)へ宮の沢で調整した。

菅野は11日の練習中に右ろっ骨を痛め、12日も練習を途中で切り上げたが、この日はフルメニューを消化。「2日間調整して、だいぶ良くなってるので。問題なくできると思います」。3試合ぶりの勝利を5戦連続スタメンでつかみにいく。

 開幕4連敗となった3月9日・千葉戦の前半、相手選手との接触で脳しんとうを起こした。ベンチ外や控えを10試合経験し、気持ちに変化があった。「シーズンが始まった頃はこれでいいのかという迷いはあったが、時間をかけていく中で(岩政)監督のために頑張りたいという思いが日に日に強くなり、迷いがなくなっていった。今は自分のことに集中して練習できているのもデカい」。復帰後の4戦は1勝2分け1敗。培ってきた指揮官への信頼が復調につながっている。

 13日の練習後、J2大宮から加入したDF浦上仁騎と話した。「自分たちはやっていたつもりでも、上位チームから来た選手からすると『もっとできる。

甘く見えます』と。詰めなきゃいけないのは技術や戦術じゃなく、一人一人が練習に臨む姿勢だと改めて感じさせられた。もうトーナメント、崖っぷちだと思っているので」。12位に沈み、J1昇格プレーオフ圏の6位・磐田とは勝ち点8差。一戦必勝で、最後方から闘志を送り込む。(砂田 秀人)

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