元世界王者・内藤大助氏が東京・亀戸にジムオープン「結局、亀と縁がある」「いじめられっ子もいじめっ子も来て」将来的にはプロ育成の夢も (2025年6月14日)

プロボクシングの元ＷＢＣ世界フライ級王者・内藤大助氏（５０）が１４日、東京都江東区亀戸でオープンするボクシング＆フィットネスジム「ＥＬ ＦＩＮＩＴＯ（エル・フィニート）」（東京都江東区亀戸４丁目４５―１６）のオープニングセレモニーを行った。 ジムは１６日にプレオープンする。当面はプロ加盟せず、「老若男女の人に集まってほしい」という。「自分はもともといじめられっ子で、強くなりたいと思ってボクシングを始め、いろんな人の応援に支えられて頑張れた」経験を持つ内藤氏は、「悩んでる子やいじめられっ子、そしていじめっ子にも来て欲しい。本当に強くなると暴力も振るわなくなるから」と話した。さらに「動けるジジイ、ババアになるぞ！ というのもコンセプト」と高齢化社会に活力を与えることにも尽力する意気込みだ。 一方で「ボクシングを盛り上げたい」との思いから、「ゆくゆくはプロボクサーを作りたいと思っている」と将来的にはプロ加盟も見据えている。「僕はボクシングのおかげで人生がガラリと変わった。恩返しもしたいし、（プロ加盟すれば）プロボクサーになるというモチベーションにもなる」と話した。 ジム開設を決意したのは約５年前。しかし広さや価格、コロナ禍の影響もあり、物件探しに難航し、ようやくオープンできることとなったジムの場所は「亀戸」。内藤氏は現役時代、２００７年１０月の防衛戦で亀田大毅と対戦し、度重なる反則行為を受けながら判定勝利。国民的な話題となった。０９年１１月には亀田興毅に判定で敗れて王座を失っている。「結局、最終的には亀に縁があるんだよねぇ。でも、亀は縁起物なので最高です」と笑った。 オープニングセレモニーには現役時代にコンビを組んだ野木丈司トレーナーをはじめ、元ＷＢＡ世界スーパーバンタム級王者・下田昭文氏、元ＷＢＡ世界スーパーバンタム級王者・佐藤修氏、元ＩＢＦ世界スーパーバンタム級王者・小國以載ら多数の王者を含む約２００人が駆けつけ、「自分のためにこんなに来てくれるとは思わなかった。頑張ろうと思った」と感激していた。 せっかくの晴れ舞台だったが、内藤氏は終始、右足を引きずっていた。「３日前、マススパーをお願いされて、ステップした時にボキッって。骨折かな、と思ったら、アキレス腱断裂でした。来週、手術を受けます。１６日にプレオープンなのに、本当にアホで…。でも、どんどん見学に来てください」とアピールした。