J2北海道コンサドーレ札幌は15日、ホームに9位の今治を迎え撃つ。MF高嶺とともに全18試合に先発し、攻撃陣をけん引するMF近藤友喜(24)が“上位食い”へ、意を強くした。

14日時点で12位の現状について「自分たちの上にいるチームの中で(5位の)徳島にしか勝てていない。昇格争いを考えたら、上に勝っていかないと差をどんどん広げられる。しっかりと今治をたたいて、差を縮められたら」。言葉通り、10チームとの対戦は1勝2分け7敗。前半戦最後の戦いを制し、浮上へのきっかけをつかむ。

 昨季は右サイドを主戦場に、キャリアハイの5得点3アシストを挙げた。今季は既に3得点3アシストを数えるも、「1対1になりきる場面も少ないし、仕掛ける時の切れや精度だったりも正直まだまだなのかな」と口にする。攻撃の核を務める近藤に対し、相手が警戒を強めているが、言い訳にはしない。包囲網をかいくぐって結果を残すため「自分たちの時間帯で得点を取れず、前半のうちに失点というシーンが多いので。前線の選手として、しっかり取り切るところにフォーカスしてやりたい」と効果的な働きで”弱点”を拭い去る。

 今治を率いる倉石圭二監督(42)とは、22~23年に横浜FCでコーチと選手の間柄だった。「色々とアドバイスをもらった」と懐かしむ指導者との対戦で、狙うは3試合ぶり勝利のみ。

右太ももの張りで13日の練習は途中で切り上げたが、異常はなく、14日は全メニューを消化した。「もう大丈夫なので。一つ一つの球際だったり攻守の切り替えを大事に戦いたい」。引かず、前に出て、右サイドから好機を演出する。

(砂田 秀人)

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