◆明治安田J1リーグ▽第20節 新潟1―0横浜FM(15日・デンカS)

 19位の新潟は、ホームの大声援の後押しを受けて、最下位の横浜FMとの「裏天王山」に1―0で勝利した。

 立ち上がりから勢い良く横浜FMのゴールに攻め込み、前半10分頃には右FKからMF長谷川のシュートでゴールを脅かし、前半35分にはFW谷口がフリーでシュート。

ゴールこそ奪えずも前半は0―0で折り返すと、後半も新潟ペースで試合は進む。5分にはMF長谷川が、同11分にも左サイドバックの橋本がシュートを放つと、試合が動いたのは後半28分だった。DF稲村のロングパスを受けたダニーロゴメスが、右サイドから中へカットインし、左足でカーブで巻いたシュートをゴール左隅へスーパーゴールを沈めた。

 このままリードを守り抜き、今季最多3万474人の来場者の前で重要な一戦を制した。樹森大介監督は「本当に厳しいシーズンの中でたくさんのサポーターが出迎えからしてくれて、雰囲気を作ってくれて、死に物狂いで勝つしかないなという気持ちは、選手、スタッフ全員が強い気持ちを持って臨めた。その結果がしっかり表現出来てよかった。自分たちらしさも出せましたし、我慢強く、課題の終盤でしっかり戦う所も表現してくれたので、本当に素晴らしい選手だなと思います」とうなずいた。

 これで順位を1つ上げて18位に浮上し、残留圏内の17位FC東京との勝ち点差は「1」とした。指揮官は「これを継続していかないと意味がない。僕らはまだ降格圏にいるので、連勝して一つでも上にいけるように日々やっていきたい」と、次なる戦いに向けて視線を上げた。

編集部おすすめ