◆第66回宝塚記念・G1(6月15日、阪神・芝2200メートル、稍重)
春のグランプリ、第66回宝塚記念・G1は15日、阪神競馬場で行われ、7番人気のメイショウタバルが逃げ切ってG1初制覇を飾った。武豊騎手=栗東・フリー=はディープインパクトで制した06年以来、19年ぶりとなる5勝目。
懐かしい記憶がよみがえった。武豊が松本好雄オーナーとのコンビでG1を勝ったのはメイショウサムソンに騎乗した07年天皇賞・秋以来。このレースは胸に強い決意を秘めていた。「プレッシャーがあったね。結果を出すしかなかったから」
騎手時代の石橋調教師から乗り替わりで挑んだ一戦だった。凱旋門賞参戦を見据えた決断。松本オーナーは「豊ちゃんで行こうと思っている」と直接告げるため、事前に食事の席を設けていた。その場で石橋師は「頑張れよ」と激励。その年の夏に流行した馬インフルエンザで国内路線に変更したが、それぞれの気遣いに触れ、絆がさらに深まった。
この日のレース後、松本オーナーは「夢みたいですね。