◆明治安田J2第19節 磐田4―0愛媛(15日、エコパ)

 ジュビロ磐田は今季最多タイのゴールラッシュで、愛媛に4―0と大勝。後半22分にDFリカルドグラッサ(28)が先制点を決めるなど、リーグ戦で7戦負けなし(4勝3分け)となった。

藤枝MYFCは富山を1―0で下し、今季初の2連勝&公式戦4戦負けなし(3勝1分け)。後半19分にMF川上エドオジョン智慧(ちえ、27)が古巣へ“恩返し弾”を決めた。リーグは前半の19試合を終え、磐田はJ1昇格プレーオフ圏内の6位、藤枝は12位で折り返した。

 エコパに集まった2万7377人のサポーターが勝利に酔いしれた。サックスブルーのペンライトを振って、スタンド前にやってきた磐田イレブンに拍手を送った。2得点のFWマテウスペイショット(29)は前に出てダンスを披露し「必ずチャンスが来ると思っていた」と笑った。

 最下位の愛媛に対して終始ボールを支配したが、ゴールが遠かった。MF倍井謙(24)が左サイドから攻め込んで何度もミドルを打ったものの、相手GKが好セーブを連発。後半21分には途中出場のMF角昂志郎(22)がゴール前に抜け出したが止められた。しかし同22分、右からのクロスにグラッサが頭で合わせ、ついにネットを揺らした。

 さらに6分後、途中出場のペイショットが頭で追加点。同42分にもダメ押しの3点目を奪った。

3月にエコパで行われた甲府戦で2得点しており「いいイメージがある」と話していたが、有言実行の複数ゴールだ。愛媛の青野慎也監督(45)は「前半の攻撃がボディーブローのように効いた。1点取られて止められなくなった」と嘆いた。

 2―0になったときには攻撃陣が「ゆりかごパフォーマンス」も披露。今夏以降、グラッサやペイショットに子どもが生まれる予定で、グラッサは「きょうは父の日でもあるからね」と声を弾ませた。前半戦ラストマッチを大勝で飾り、7戦負けなしの9勝5分け5敗で後半戦へ。ペイショットは「いい形で2周目に入れる」と手応えを口にした。

(里見 祐司)

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