◆明治安田J1リーグ ▽第20節 清水0―0G大阪(15日・アイスタ)

 清水エスパルスはホームでG大阪と0―0のドローに終わった。1日のアウェー・C大阪戦で負傷交代したFW北川航也主将(28)が強行先発。

チームは序盤から攻撃でらしさを見せ、今季最多のシュート15本を放ったが、今季6度目の無得点に終わった。守備は最後まで緩まず7試合ぶりに無失点。しぶとく勝ち点1を積み重ねて後半戦をスタートした。

 決定力だけが足りなかった。清水は今季最多15本のシュートを放つも、後半初戦で積めたのは勝ち点1にとどまった。秋葉忠宏監督(49)は「いやぁ~、勝ちたかったというのが正直な気持ち。父の日のプレゼントが欲しかったし、清水を愛するお父さん(のサポーター)たちにプレゼントしてほしかった」と漏らした。

 手数は出したが“ダウン”は奪えなかった。前半12分、左クロスに反応したFW北川が右足で狙うもGK一森にはじかれる。後半は敵陣侵入回数も増え、14分には左クロスからフリーで受けたMF乾貴士が右足を振ったが、これも相手守護神の餌食となった。直後の同15分、クロスに走り込んだ北川がネットを揺らしたものの、VARの末にハンドが取られ貴重な先制点は幻となった。エースは「相手に当たり、思ったところに来なかった。

しっかりゴールに持っていく力を付けないと」と反省を口にした。

 一方、直近6戦で4度の複数失点を喫していた守備は隙を見せなかった。指揮官は「より堅い方」と4バックのG大阪に対し3バックで対抗。DF高橋祐治が「全員でハードワークできたのはポジティブ」と話したように、今季ワースト4失点の前節から立ち直った姿を見せた。直近の公式戦3戦で5失点していたセットプレーも修正。マンツーマンとゾーンを組み合わせる新スタイルで、7度のCKもしのぎ切った。

 前半戦で勝てなかった相手との“リベンジシリーズ”第2戦は、21日のアウェー・名古屋戦。5月に国立で惨敗した難敵に倍返しする。(武藤 瑞基)

 

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