大相撲の幕内・安青錦(安治川)が16日、東京・江東区の部屋で、名古屋場所(7月13日初日・IGアリーナ)へ向けて稽古を行った。部屋の幕下以下の力士たちともに四股、すり足、腕立てなどの基礎に時間を割き、最後はぶつかり稽古を行った。

 本場所直前は番数を多くは取らずに調整をする安青錦。夏場所を終えて稽古再開後も、まだ一番も相撲を取っていないといい、「師匠(安治川親方・元関脇・安美錦)の言うことを信じてやって、それで勝ってきているので、相撲を取らなくても、特に心配はない。(基礎を中心に取り組む)師匠の考えが自分にはとても合っていると思う」と話した。

 名古屋入り前の部屋での稽古では基礎を続けていく方針で、「基礎は地味でサボりたいと思ったらサボれる。でもしっかり自分からやれれば、一番強くなるのではないかなと思う」と、基礎の重要性を改めて語った。

 名古屋入り後は各部屋で出稽古の行き来が盛んになる。他の関取衆と稽古で肌を合わせたいかと問われると、「師匠との相談になるが、本場所で当たるので、多くの関取と稽古をやりたいというよりも、自分の動きの確認ができれば。体が動いているか、ここが弱いからもう少しここを強くしたい、疲れすぎたら少し休んだ方が良いなど調整していければ」と、独自の調整を貫く。(大西 健太)

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